立短Voice!

海外研修

夏期オーストラリア英語研修

夢の第一歩

田中 万友 さん

私は4週間に渡るオーストラリア研修の参加者11名と共に、8月23日成田空港を飛び立ち、香港経由でオーストラリアのアデレードへ向かった。私は初めての海外ということもあり、大きなトランクや重たい手荷物を握りしめ、機内泊や機内食を経験し、これからの短期留学への期待に胸を躍らせていた。だがその半面、不安も沢山抱えていた。ホストファミリーとの相性や現地校での授業、それから自分の英語の未熟さに。そんな不安な思いは、一緒に研修に参加した11名皆同じだった。だからこそ私は不安を原動力に変え、オーストラリアでの一ヶ月を前向きな姿勢で取り組もうという気持ちになれた。

私たちは、アデレード大学のELC(English Language Centre)という学校に通った。日本の授業でよく目にする、聴いて書いてだけの一方方向な進め方ではなく、全てが参加型の授業スタイルで、グループワークやディスカッション、パワーポイントを使っての発表や課外授業なども行った。その結果、常にクラスメートとコミュニケーションを図っていたので、スピーキング力やリスニング力を自然と身につけることができたと思う。
 私のクラスは幸い外国人が多かったため英語を話す機会が増え、良い環境に恵まれていた。そこで日本の授業と比較して大きく異なると感じたことは、生徒側の意欲だ。もちろん私を含め、日本人留学生も学びに対して意欲はあるが、謙虚さ、穏やかさ、羞恥心に柔軟性を持ち合わせている日本人は、どこか殻に閉じこもったままのような気がした。反対に外国人は、間違いを恐れず授業中に意見が飛び交い、圧倒されたことが多々あったが良い刺激になった。

私は異国の街で暮らし、外国の友人を沢山つくれたことを誇りに思う。言葉の壁、習慣文化、宗教などが異なり、もはや共通している部分のほうが少ない。だが一緒に過ごす時間が楽しく笑いが絶えない日々。日にちを重ねるごとに絆が深まっていくのを実感できた。学校終わりのランチにチャイナタウンで中華を食べに行ったり、映画鑑賞や美術館巡り。仲良くなるたびに言語の素晴らしさを感じ、英語をもっと好きになり、勉強の励みになった。

ホストファミリーは私にとても良くしてくださった。初めて会ったときマザーに「一ヶ月はあっという間、だからたくさん話そう。」と言われ、私はその言葉をいつも胸にしまっていた。学校から帰宅し、寝るとき以外の時間は全てホストファミリーと過ごした。私が単語を並べて返事に答えると「センテンス、センテンス」と学校の先生同様に指導をしてもらい、私が英語を話せるようになりたいという気持ちをいつも全力でサポートしてくれた。その優しさには、私の今の未熟な英語力だけでは大いに応えられなかったと思う。だから友人と約束を交わした。いつか必ずアデレードに帰ってこようと。その頃には期待以上な英語力を身につけていたい。

正直、私はこの研修に参加できるか否か、出発するぎりぎりまで分からなかった。というのは、親にずっとオーストラリア研修への参加を許してもらえなかった。なぜなら、私自身全く自立できていないからだ。私は実家暮らしで、親に甘えて生きてきた。家事も全て親任せで何も苦労をしたことがなかった。そんな私が、初めての海外で暮らしていけるのか、ホストファミリーに迷惑がかからないと言い切れるのか。私の両親は、社会人になってからでも遅くないんじゃないかなどと私のことを親身になって考えてくれた。何度も何度も話し合い、自分と沢山向き合ったが、私の答えは変わらなかった。頭の中で行かないという選択肢はどこにもなかった。なぜなら私には叶えたい夢があるからだ。自分の描いた人生設計を壊したくなかった。

やっとの思いで行けたこの研修は、私にとって人一倍思い入れが強かった。無駄な日を一日たりとも作らない、多くのものに触れ、沢山吸収して日本に帰国すると決めていた。やはり日本を離れると自立しないわけにはいかなくなる。困ったときは、必ず優しい人が力になってくれるが、助けてほしいと伝えなければ何も始まらない。基本は自分一人で考え行動に移さなければならない。このように毎日、英語力と共に精神的も鍛えられたと実感している。

 最後に、私のわがままを受け入れてくれた両親、留学についての相談を自分のことのように親身に考えてくれた友人、私を本当の娘のように接してくださったホストファミリー、いつも優しく話しかけてくれた外国の友人、そして最後までサポートをしてくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいだ。

フィリピン国際交流キャンプ

フィリピン研修を終えて

綿谷 友里香 さん

不安がたくさんあるまま渡航した2月10日。出発当日になって、あれやればよかった、これやっとけばよかったなど思うことがたくさんあった。後期が始まりフィリピンキャンプまでたくさん時間はあったのにギリギリまで行動できなかった自分、テストで忙しかったとかグループで集まれる日が少なかったとか自分に言い訳しているのがすごく嫌だった。正直このキャンプに参加するのがすごく怖かった。

 初日、来る前に想像していたフィリピンとは違うなと感じた。一番心配していたシャワーやトイレも平気だった。

11日からTrinity University of Asia 付属小学校のプログラムに参加させてもらった。子供たちが、私たちのために歌を歌ったり踊ったりいろいろ準備をしてくれていた。私たちもソーラン節や、ファッションショーなどをやったが、あきらかに小学校の子たちが披露してくれたものの方がレベルが高かったのですごく恥ずかしかったことを、今でも覚えている。もちろん気持ちの問題だけど、その気持ちをソーラン節やファッションショーにきちんと表せていなかったのがとても残念だった。2日目はグループごとに授業をさせてもらった。約30人のクラスで、みんな自分が喋りたいときに喋ったり立ち歩いたりで、大変だった。私たちは、エプロンシアター、季節紹介、日本語を教えたりした。季節紹介はみんなすごく興味を持ってくれたのでしてよかったなと感じた。授業を終えて感じたことは、私たちが生徒の前に立って、不安な顔を見せたらだめだということだ。不安そうにしていたらそれを子供たちが察してしまうと感じた。いかにして子供たちをひきつけるかが、最初の授業を終えて、次の授業への課題だった。3日目は、学校が終わった後スモーキーマウンテンに連れて行ってもらった。学校から1時間ぐらいしか離れていないのにそこは別世界で、言葉を失った。ごみの中で生活している人、ごみ山で生計を立てている人。テレビでしか見たことのない光景を目の当たりにして自分の無力さを改めて感じた。ごみ山、人を見てかわいそうと思ってしまった自分がなんか間違っているような気がした。なぜなら、みんな笑っているし一生懸命何かをしているからだ。帰りのバスで、あのごみ山がなくなればいいなとか、どうやったらなくなるのかなとか考えたけど、答えは見つからなくて、むしろあのごみ山は、今のフィリピンには必要なものなのかもしれないと感じた。私が今まで思っていた、貧しい人たちの手助けをしたいという気持ちはなんか違うという気がした。研修を通して一番印象的だったのがこのスモーキーマウンテンだった。

この12日間、見るものすべてが初めてのものばかりで、戸惑ったりしたけど、私はたくさんのものを得ることができた。ここに書いたのは研修のほんの一部だが、ほかにも得たもの感じたものはたくさんある。フィリピンの人たちはいつも笑顔で、人に対して惜しむことがないのではないかなと感じた。何をするにも笑顔で、嫌な顔一つ見せずに私たちの世話をしてくれたり、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。このキャンプでは、フィリピンの人に何か与えられればいいなと思っていたが、与えられるばかりで、後悔もたくさんある。参加したことによって自分が思っていた将来像が少し変わってきた。中途半端な気持ちや準備で行動することがどれだけ無責任かということを身を持って再確認し、これからは100%行動できる人間、人の気持ちを大切にできる温かい人間になりたい。

 このキャンプに参加できて本当によかった。この機会を与えてくださった、先生方、12人の友達、フィリピンのみんな、両親、すべてに感謝です。