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  自然科学概論
  担当者名  穴見 愼一
  科目番号 単位 履修年次 開講数 分野
  7012 2 1・2 前1 教養
   備 考   自然科学と人間
  授業の到達目標
   「科学」とは何かを科学史に学びつつ、最近の科学事情を踏まえ、人間にとって科学とは何かを多面的に理解する。さらに、自然、科学、そして人間の結ぶべき関係がどうあるべきかを考察する力を身につける。
  授業の内容
  '自然科学は、人間や社会から切り離された、中立の道具などでは決してない。なぜなら、科学は、とりわけ技術と結んだときに、自然と人間に対する強烈な影響力を及ぼすからである。それは、東日本大震災(「3.11」)の原発事故(「フクシマ」)を見れば明らかであろう。また、その翌年(2012)は、iPS細胞の生みの親である山中伸弥教授がノーベル賞を受賞した年であった。それは、医療技術の飛躍的進歩をもたらすことが期待される一方で、生命をも容易に商品化し、新たな巨大市場へと人間を巻き込んで行く可能性への懸念を抱かせるものである。本講義では、これら二つの問題に焦点をあて、科学と人間との関係性の批判的考察を通じ、あるべき未来社会像の素描を試みる。
(1)序
(2)「科学」の誕生
(3)現代の「科学」とは
(4)「科学革命」を検討する
(5)19世紀の「科学」と「技術」
(6)20世紀「科学」の変質―科学は何処へ行くのか
(7)中間まとめ
(8)科学と人間1―「3.11」が我々に突きつけているもの
(9)科学と人間2―「フクシマ」を受けとめる
(10)科学と人間3―20世紀「科学」と原発問題の本質
(11)科学と人間4―「iPS細胞」の誕生
(12)科学と人間5―「iPS細胞」の行方(前編)
(13)科学と人間6―「iPS細胞」の行方(後編)
(14)科学と人間7―『風の谷のナウシカ』考
(15)まとめ
  事前・事後の学修
   普段から、「原発」や「生殖補助医療」等の問題を中心に科学関連のニュースに注意を払い、理解に努めておくこと。
  評価の方法・基準
   授業への参加(20%)、複数回のコメントペーパーの提出(20%)、期末試験(60%)
  履修上の条件
   履修者は事前に漫画『風の谷のナウシカ』を読んでおくこと。
  使用テキスト・参考書
   参考書:村上陽一郎『人間にとって科学とは何か』新潮選書、2010年、1,155円