大学紹介

メッセージ

2年間の短大生活で学んで欲しいこと

学長 若林 一美

 140年の歴史をもつ立教女学院は、「キリスト教に基づく人間教育」を建学の理念として設立されました。
 短期大学は今年50周年を迎えますが、今もその精神を大切に、新しい時代状況のなかにあっても、自らの生き方に誇りをもち、社会のなかで必要とされる存在として活躍できる人材を輩出していくことが私たちに課せられた使命と思っています。
 私たちの暮らす社会そのものが大きな変化を遂げ、過去の延長線で判断したり、問題解決することは困難な時代でもあります。現代社会では、新しい状況に対して、自らが正確に理解し、判断して行動することが求められています。
 ベルリン在住の作家、多和田葉子さんは、「歴史の輪郭ぼやける怖さ」(「朝日新聞」2017年5月19日朝刊)という表現で、これまでは、政治的な立場は違っても、ナチス政権が行ったこと、第二次世界大戦がどういう戦争であったかの認識は、ある程度共有されてきたと思っていたが、今やその理解そのものがあいまいになっている、と指摘されています。
 これからみなさんが社会人として歩みだすのは、まさにそういう問題を内包した社会となります。
 私たちは、立教女学院短期大学で学ぶみなさんひとり、ひとりが、自分らしく輝いてほしいと思っています。専門的な勉強に加え、短大での2年間では、「自分らしさ」の発見と「可能性」を見いだすことにもつながる時間を大切にしてください。

 みなさんは卒業までの道のりをどのように描いているでしょうか。
 2年間はあっという間です。それだけに凝縮した時間という「制約」をあえて課することで、みえてくることがあるはずです。
 一般企業への就職、幼稚園や福祉施設への就職、進学など、それぞれの卒業後の未来図の描き方によっては、短大での過ごし方にもバリエーションがあります。自己研鑽に加えご自分の目標に近づくための仕組みや支援を、上手に生かしていってください。
 幼稚園教諭や保育士資格を目指している人には、カリキュラム自体が、目標達成への道のりを明確にしたものになっています。プロセスそのものは、容易ではないかもしれません。しかし、しっかりと先生方の指導をうけながら、あきらめずに取り組んでいっていただきたいと思います。
 こういった進路を決めていく基礎としては、いうまでもありませんが、短大での学びを自分のものとして身につけ、卒業要件を満たすことが前提になります。海外研修や進学を考えている人もいるかもしれませんが、履修したい科目については、できるだけ1年次に履修しておくことをおすすめします。そして、2年間の短大生活では、勉強ばかりでなく、クラブ、ボランティアなど、学生生活を充実させるための活動にもぜひ積極的にかかわってください。来年は2年生と専攻科生のみとなりますが、みなさんが卒業されるまでサポートしていきますので、安心していろいろなことに取り組んでいってください。
 勉強のことだけではなく、進路や日常の様々なことに迷ったり、岐路に立ったとき、アドバイザーや教職員が相談に乗ります。このほか、本学にはキャリアサポーターやジョブサポーターの仕組みもあります。「学生相談室」には専門の相談員がおりますので、心の悩み相談ということだけではなく、進路変更、留学など、様々な相談をなさってはいかがでしょうか。
 立教女学院短期大学の支援を、どうぞ充分に使いこなし、あなた自身の未来を豊かにするための短大生活をおくってください。

学長 若林 一美